蔵王町介護・福祉事業所協議会
地域包括ケア研修会~根白石地区の取り組みを学ぶ
2019-10-02
カテゴリ:地域活動
「蔵王町介護・福祉事業所協議会」では、9月27日(金)仙台市泉区根白石地域包括支援センターより講師2名をお招きし、「地域包括ケア研修会」を開催いたしました。
第1部では、所長である菅原尚浩氏より「根白石の地域概況について」と題し、地域の人口や高齢化率など、地域を取り巻く状況についてお話しいただきました。泉区根白石地区は仙台市西部の山間部に位置しています。根白石地域包括支援センター担当中学校区には「館」「住吉台」「根白石」の3地区があり、特に根白石地区では人口4,440人であるものの高齢化率は36.8%で蔵王町とほぼ同じ比率です。「買い物」や「通院」等の足の問題など共通の課題を有している一方で、担当地区内では半径200メートル圏内毎に集会所等が多数存在し、さらには寺社仏閣や商店などが社会の中核的存在となっており、集会や自主活動など、住民の集まる場所としても活用されているとのことです。
一方、第2部では看護師兼介護支援専門員 中嶋富美子氏がご講話され、「根白石地域の介護予防の取り組み」、「病院と警察の連携」について2事例を紹介していただきました。中嶋氏は事例の中で個人情報の守秘義務の問題に触れられ、「緊急時や命に関わるような場合においての守秘義務の固執は、地域連携を妨げ、本人の支援に支障をきたしてしまう」と訴えられておられました。
地域ケアシステムの枠組みの中で、各市町村では様々な取り組みが行われています。お話を拝聴し、業務を遂行するにあたり職員不足という課題もありつつも、地域のためそして住民のために積極的に地域に出向いているお2人の姿を想像することができました。
今回ご講話されたお2人の貴重なお話や体験談などを活かし、「蔵王町介護・福祉事業所協議会」として地域包括ケアシステムのさらなる発展に取り組んでまいりたいと思います。